働き方改革について考えてみる

前回書いた内容が完全に個人的な愚痴だった・・

今回も似たようなものかも知れない(笑)

 

世間に負けず、私の会社でも働き方改革を進めているのだが、実際の経営陣の思惑は置いておいて、概ね以下のような運動が繰り広げられている。

 

  • 有給取得推進
  • ノー残業推進
  • 生産性向上

 

まあ、ありふれた内容というかどこもかしこも同じような事を謳っているとは思う。これ、目標なのはみてわかると思うが、ここからブレイクダウンしたHOW(どうやって?)が全く提示されていない。

(ちなみに目標を掲げたのは2016年だったのでおよそ1年前)

 

現場ではどんな運動をしているか?

 

有給取得推進

推進日を会社が月一回決めて、社内の至る所に張り紙とメール連絡。飛び石連休の間や大型連休の前後は有給取得を推進する張り紙とメール連絡。

 

ノー残業推進

週1日をノー残業デーとして強烈に推進。また、プレミアムフライデーも推進。さらに日報の登録時間を集計し、60時間を超える恐れがある者、80時間を超えている者を毎週部長以上が集まる会議で報告。(意図は管理者に対してちゃんとメンバの状況を把握して改善しなさいだとは思われる)

 

生産性向上

これはまだ特に具体的な活動はしていない

 

で、現場はどうなっているか。*1

とりあえず、「有給取得しなさい」と「残業はしないように」というかけ声。ただし、売上・利益目標はそのままなので、「目標達成しなさい」も同じようにかけ声をかけている。

 

→目標達成に関しては目標だし、達成していなくてもしょうがない。とりあえずはやってないとすぐに目につく有給取得とノー残業をやる。普段は通常業務が終わった後、先々を見据えて提案業務をしていたが、真っ先に「提案業務」をカット 

 

→1ヶ月〜3ヶ月先の仕事が目減り。何も仕事がない社員がだんだん増えてくる見通しとなってくる。

<今ココあたり>

 

今後はどうなるかは私の予想の範疇だが、「このままじゃマズイ」という雰囲気から無理矢理な営業活動と案件抽出が増える。

→ 一時的に売上は達成するが、長期的には問題が発生するプロジェクトが増加

→ 結果、利益を圧迫する

 

じゃあどうすれば良いか?

これも私の考えだが、まずは有給が取得できない、残業が多い社員には現状でそうせざるを得ない理由があるので、(ない人もいるだろうけど)まずは売上・利益目標を下げて、有給取得と残業なしが実現できる状況を作る。

有給取得と残業なしが実現できたポイントから、生産性向上を行い、売上・利益目標を上げていく。

 

まずは「現状の正常化」で、その後に「生産性向上による働き方の改革」だと思う。やっぱり愚痴になってしまった・・

 

*1:

私の会社は受託のみで自社開発はほぼない(少しだけある)ため、ほとんどの社員は会社からの資金でシステム開発はしておらず、顧客から資金を貰い顧客の要望に合わせたシステム開発をしている。客先常駐もあれば、自社に持ち帰り開発しているものもある。概ね社員の半分は客先常駐で、後の半分は社内だが、社内にいる社員の2倍〜3倍の人数の準委任契約者が常駐している。